#4. 🇮🇹フィレンツェ
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暑い中を歩く為、この蓋付きペットボトルが水筒としてとても役に立つ。
古都、花の都と呼ばれるフィレンツェを歩く。
大きな広場には馬にまたがる紳士の銅像と、変わったデザインの噴水があった。
これらはTaccaという人の作品らしい。
メディチ家は15世紀~18世紀にかけて金融業で莫大な財産を手にし、ミケランジェロなどの芸術家を支えてきた。
イタリア美術史には欠かせない一族だ。
礼拝堂には入れないが中の様子を撮影出来た。
フィレンツェの街並みはローマとは明らかに異なる。
ローマの建物は大きなブロックを山積みした感じだ。
一方フィレンツェの建物は童話の家のようにカラフルだ。
フィレンツェのランドマーク「ドゥオーモ広場」。
上の写真にあるのは「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」と、「ジオットの鐘楼」である。
これらは大きすぎて写真におさまりきらない。
鐘楼から街並みを見たいが、入場料が約20€するので中には入らなかった。
この街ではバスを多く利用することになりそうだ。
バスチケットは上の「TABACCHI(イタリアのコンビニのような店)」などで買える。
90分間有効のシングルチケットが1.5€。
バスの車内で買うと2€になる。
フィレンツェに到着した際は、近くにTABACCHIがなくチケットの買い方がわからなかった。
TABACCHIで無事チケットを買い、朝食を探しに歩き出した。
朝食はフィレンツェ名物「Lampredotto」に決まりだ。
「TRIPPERIA POLLINI」というこの移動式の露店が有名である。
これがランプレドットだ。
茹でて味付けされた牛の胃袋に2種類のソースをかけてパンで挟む。
値段は3.5€と安い。
腸独特の食感があるが、塩味が効いていて辛口のソースが美味い。
収まらりきらないほど大量に入った肉が地面に転がり落ちる。
フィレンツェは元々屠殺場の街で、そんな環境で生まれた独特な料理なのだろう。
食べ終わる頃、黒人男性が話しかけてきた。
「Excuse me sir, Could you buy me a bread? I’m hungry.」
(すみません。パンを買ってくれませんか?お腹が空いているんです。)
イタリアは非英語圏なのに英語が堪能な物乞いに驚いた。
彼はアフリカなどにある英語圏の国から来た難民なのかもしれない。
イタリアでは手に職がない黒人をよく目にする。
観光客相手に布や水を売っていたり、スーパーから出てきた人の荷物持ちをしている。
黒人のホームレスも多い気がする。
おそらくイタリアでは企業がそういった人々に仕事を与えなければいけない法律や義務があるのかもしれない。
ローマで泊まったホステルでも、オーナーが黒人男性に熱心に業務の説明をしているのを見た。
ジェラート屋は至るところにあるようだ。
「サンタ・クローチェ聖堂」というこの白い聖堂の前には、レプリカの「ダビデ象」がある。
本物は「アカデミア美術館」にあるそうだ。
茶色いレンガが特徴的な「ヴェッキオ宮殿」は、以前メディチ家も住んでいた有名な宮殿だ。
建物のすき間から見える時計台の風景が良い。
フィレンツェ最古の橋「ポンテヴェッキオ」にたどり着いた。
立ち並ぶ家がアルノ川の水面に映り、この橋からの眺めは大変良い。
ベネチア仮面祭りの仮面が売られている。
橋の周りではブランド店や貴金属店が並ぶ。
昔屠殺場だったフィレンツェでメディチ家が多くの貴金属店を作り、街を繁栄させた。
橋を渡るとどこか北朝鮮の建物を思わせる「ピッティー宮殿」が出てくる。
回り込んできて「サンタ・トリニタ橋」を渡る。
フィレンツェにはアルノ川を結ぶいくつかの橋がある。
やはり「ポンテヴェッキオ」が一番華やかな感じがする。
北に歩くと「ストロッツィ宮」が現れる。
たどり着いた広場でジェラートを買った。
女性店員がおすすめしてくれたのは、この「DULCE DE LECHE」というジェラート2€。
何の味かわからないがとても美味しい。
コーンのサイズごとに値段が変わるようだ。
世界最古の薬局「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」にやってきた。
その歴史は13世紀までさかのぼる超老舗の薬局である。
中は博物館のようになっており、丁寧な接客の様子が伝統ある店であることを思わせる。
店員の中には日本人スタッフもいた。
様々な絵画や肖像画、香水瓶などが展示されている。
薬局の裏側にあるのは「フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅」だ。
明日は路面電車で「Villa Costanza駅」まで行き、ベネチア行きのバスに乗る。
朝からずっと歩いている為、一度ホステルに戻ることにした。
先程買ったバスのチケットを持って、「Indipendenza Nazionale」というバス停でバスを待つ。
予定時刻を2、3分ほど過ぎてバスは来た。
バスの中は特別変わった様子もなく、どこにでもある路面バスだ。
ホステル近くのスーパーで平たい桃を2つを1.3€で買った。
今回のホステル「Hostel 7 Santi」は教会の真横にある。
外観は綺麗めで、Wifiが部屋で使えないという点を除けば悪くない。
ホステルはフィレンツェ郊外にある。
再度外出するのが億劫だが、今日は最終日なので渋々「ミケランジェロ広場」へと向かった。
写真の門のすぐ近くに広場の入り口がある。
坂道を登るとレプリカの「ダビデ象」が現れる。
標高が高く涼しい為か、ダビデはどこか清々しいな表情をしている。
ダビデはヘブライ王国の2代国王であり、フィレンツェの自由と独立精神を象徴する。
ここからの街の眺めは最高だ。
赤色の屋根が非常に綺麗である。
時計を見ると時刻は18:30で空はまだ青い。
ヨーロッパは日暮れが遅い。
絶景を見ながら歩いていくと、人々が階段に座って日没を待っていた。
自然の美しさを素直に受け入れる人々の姿に感動した。
そして待つこと30分。
フィレンツェの街並みは黄金に染まり、今まで見せたことのない美しさを見せた。
ホステルへ戻り、昨日も食べた7€のブッフェとハイネケンビール0.99€でお腹を満たした。
本日の出費は、
宿泊費用15.41€、食費19.5€で
合計34.91€