#41. 🇬🇧タワーブリッジ&リージェントストリート
10/18
イングリッシュブレークファストを食べに、朝から「TERRY’S CAFE」という店にやってきた。
女性の従業員が丁寧に接客をしてくれる。
やりとりの形式ばった感じがイギリスらしさを感じる。
“Would you like some tea to start?”
“まず初めに紅茶はいかがでしょうか?”
典型的なイングリッシュブレークファストのメニューが全て入った「THE WORK」というプレート12£を注文し、パン1£と紅茶1£を追加した。
合計14£で、約2000円というかなり贅沢な朝食だ。
店の雰囲気はポップな感じで、日本人がイメージするイギリスのカフェそのものだ。
料理が出されると、そのボリュームに驚いた。
1皿で2人分の量だった。
パンは分厚い食パンが4枚にバターがついて、アールグレイ味の紅茶には既にミルクが入っていた。
大きい皿には、ソーセージ、ベーコン、目玉焼き、バブル・アンド・スクイーク、ブラックプディング、豆、缶トマト、マッシュルームがのっている。
ブラックプディングは昔からずっと食べてみたかった。
その味は、豚の血を固めて作られたとは思えない程、ハーブの香ばしい香りがした。
バブル・アンド・スクイークはトマトの左側にあるもので、マッシュポテトと野菜を一緒に焼いた料理だ。
大皿を全てたいらげると、お腹がはち切れそうになり、パンは1枚残してしまった。
お会計を済ませて、「バラマーケット」へと向かった。
このマーケットでは、露店で売っている食べ物を買って、食べ歩きするのが主な楽しみ方であるが、先程のイングリッシュブレークファストのお陰でお腹には何も入らない。
マーケットの散策はさくっと済ませて、「タワーブリッジ」へと向かった。
この橋がロンドンのトレードマークの一つである「タワーブリッジ」だ。
テムズ川の反対側には「ロンドン塔」が見える。
大都市であるロンドンでは、近代的なオフィス街が立ち並んでいる。
タワーブリッジを渡ってロンドンの景色を見たが、本当に変わった形をしたビルが多い。
橋を渡ってロンドン塔へと歩いてきた。
1078年頃にウィリアム1世によって建てられた建物である。
こちらからタワーブリッジを見ると、強い日差しが差し込んでくる。
ロンドン塔は華やかな皇室文化と血塗られた歴史をあわせ持っている。
長く王宮として使用されていたが、国事犯の収容所でもあり、エリザベス1世などの重要人物の多くが幽閉されたイギリス史における暗黒の舞台でもある。
3枚目の写真の門から罪人が運ばれて収容されたらしい。
この場所では数々もの処刑が行われたそうだ。
王様が出入りしていた場所だけあって立派だ。
ロンドン塔の横にある丘では、公開処刑が行われていたとのことだ。
この場所がおそらく処刑の執行されていた場所である。
すぐ横に「タワーヒル駅」があって、そこから電車に乗ることにした。
着いたのは「バッキンガム宮殿」。
二日に一回行われる衛兵の交代式は、昨日の雨により中止となった為、今回は見ることが出来なかった。
エリザベス女王の記念碑が宮殿の前に立っている。
宮殿の前の道をまっすぐ行くと「トラファルガー広場」に到着するようだ。
トラファルガー広場の方向へと歩き出すと、また旧型のバスを見ることが出来た。
トラファルガー広場を抜けて、シアターの多い通りを歩くと、伝統的な劇場である「ハー・マジェスティーズ・シアター(女王陛下の劇場)」が出てきた。
今晩はここで本場の「オペラ座の怪人」を観賞する予定だ。
「ピカデリーサーカス」という地区にやって来た。
このピカデリーサーカス駅あたりから都会さが一気に増して、「リージェントストリート」という大きなショッピング通りにつながる。
リージェントストリートから少し街の中へと入ると、「カーナビーストリート」と呼ばれる若者向けの通りが現れる。
カーナビーストリートはインスタ映えするような街並みなのでオススメだ。
またリージェントストリートへと戻り、「東インド会社」の紅茶店へとやってきた。
昔、中国に大量のアヘンを輸出し、中国国内を内側からボロボロにした結果、英中をアヘン戦争へと導いた、あの東インド会社だ。
当時、中国から茶や絹を輸入していた為か、現在は紅茶販売の企業として、ロンドンのあちこちに店舗を構えている。
昔の組織は完全に消滅しており、現在の紅茶販売によって、この企業名は135年ぶりに復活したらしい。
店内では様々な紅茶を試飲させてくれる。
ここの紅茶はとても美味しい。
ユニクロやアップルが高級感のある店舗仕様になっている。
この「オックスフォードストリート」もショッピング通りとして人気がある。
オックスフォードストリートから少し歩いて、「コヴェントガーデン」という商店が並ぶ場所へとやってきた。
ここは一人ではなく、友達や家族と来る方が楽しそうだ。
シアターへと戻っていき、ネットで購入していた「オペラ座の怪人」のチケットをカウンターで受け取った。
女王のための劇場ということだけあって、建物の内部は、外観以上に伝統のある雰囲気が出ていた。
オペラ座の怪人は、フランスが舞台となった作品だが、実はミュージカルはイギリスで成功をおさめたものだった。
ミュージカルは前後半あり、間に休憩が入る。
劇が終わると、スタンディングオベーションが起こる程の素晴らしさだった。
最後にキャストが一人ずつ出てくるのだが、その間、観客達はずっと賞賛の拍手を続けていた。
有名なミュージカル作品は今回が初めてだが、素人でもわかるくらいのレベルの高さだ。
鳥肌がたつ程のミュージカルを見れて大満足である。
明日はロンドンを出発し、フランスのパリへと向かう。
#40. 🇬🇧🏛大英博物館
10/17
バッキンガム宮殿で衛兵の交代式を見に行く予定だったが、雨なので中止になってしまった。
代わりに博物館巡りをしようと思い、「大英博物館」へとやって来た。
ロンドンでは大英博物館やナショナルギャラリーなどの博物館が無料で見学できる。
中に入るとまずは大きなホールがあって、そこを囲むように展示室がある。
国や文明などで展示室が分かれていて、東アジアや東南アジア、中東、ヨーロッパ、アメリカなど、ほぼ全部の地域の歴史を見ることができる。
なんといっても人気なのが、この「ロゼッタストーン」だ。
その前には沢山の人だかりができている。
ロゼッタストーンは、古代エジプト文字解読の手掛かりとなった石碑で、1799年に発見された。
1822年に大学教授のシャンポリオンが、ロゼッタストーンの古代文字(ヒエログリフ)の解読に成功した。
ここはおそらくエジプトの展示室だ。
これらはギリシャの展示物っぽい。
この黒とオレンジの壺は教科書で見たことがある。
ギリシャのアテネにある「パルテノン神殿」の残骸などを集めた展示室だ。
ヨーロッパやアジア諸国にある、こういった壮大な建物には細かい彫物が施されていて、神話や人々の生活が描かれていることが多い。
それらは一見奴隷に作らせたものかと思えるが、その装飾のクオリティの高さはどうみても職人技である。
彫刻や絵を完成させるために一体何人の職人が導入されたかと考えるとまた不思議だ。
ここはアジアコーナーのようだ。
東南アジアから南アジア、東アジアまで様々な展示物がある。
各国のお金に関する展示室では、日本の「和同開珎」が展示されていた。
これはおそらくエジプトの棺である。
ミイラは死体から脳と心臓以外の臓器を取り出し、体に炭酸ナトリウムを詰めて乾燥させて作るらしい。
霊魂の不滅を信じたエジプトの人々は肉体も永遠に保たなければならないとミイラを作り出した。
とてつもなく広い博物館をようやく見終えて、外に出ると雨は止んでいた。
腹が減っていたので、バスに乗り、フィッシュ&チップス屋へと向かった。
注文したのは、フィッシュ&チップス6.5£だ。
かなり安い方だが、量がとても多く、ラグビーボールくらいの袋を渡された。
20、30cmはあるタラのフライの下に、極太のフライドポテトが敷き詰められている。
上には塩と酢がかけられているが、ケチャップやマスタードがほしい。
2人で一つ注文すれば十分のサイズだ。
味はそこまで驚くものではなく、白身魚を揚げただけのシンプルな味だ。
そのまま「ウォータールー駅」を通って「ウエストミンスター橋」へと向かった。
途中でロンドン名物のタクシーやバスの撮影チャンスがあったのでしっかりと撮っておいた。
ここが「ウエストミンスター橋」だ。
入口にはライオンの像があって、テムズ川沿いには「ロンドンアイ」と呼ばれる観覧車がある。
橋からは「ビック・ベン」、「ウエストミンスター宮殿」、「国会議事堂」が見えるはずだが、4年間の長期工事でその姿はまったく風情のないものだった。
今回の旅では、有名な建物が工事中であることが多く、非常に残念だ。
宮殿の後ろには広場があって、チャーチルなどの有名人の銅像がある。
後ろからみても、宮殿は大きい。
アメリカで最も愛されている大統領エイブラハム・リンカーン
オリバー・クロムウェル
宮殿の前には行列ができていて、中に入るために順番待ちをしているようだった。
宮殿の後ろには「ウエストミンスター寺院」がある。
歩いていると、旧型のバスを見ることが出来た。
この旧型バスは非常にレアで、一つのルートしか走らないそうだ。
「トラファルガー広場」に着いた。
1805年の侵略者ナポレオンに対する勝利を記念して造れられた広場だ。
広場の後ろには「ナショナルギャラリー」の博物館がある。
夜はまた大学の先輩とパブで一杯やってから帰った。
明日はロンドン最終日だ。
#39. 🇬🇧ロンドン
10/15
ホステルを朝6時に出ると、あたりは真っ暗だった。
早朝の暗い道を約30分歩いて、ようやくブリュッセル北駅に到着した。
バスが来るまでまだ30分あったが、バスの到着時間はどんどん遅延していき、結局7:30頃に到着した。
数々のトラブルがあり、バスは結局4時間遅れでロンドンに到着となった。
ベルギーから一度フランスに入り、フランスの港から海底トンネルを通ってイギリスに行くようだ。
バスはフランス側の港で貨物列車の中に入って行くと、前後の入口が閉められた。
30分ほどたって、前方の入口が開いて陽の光が差し込んで来ると、イギリスの地に入っていた。
13時に到着する予定が、時刻はすっかり17時だ。
ロンドンのホステルで無事にチェックインを終えて、スーパーへ食材を買いに行き、本日は終了とすることにした。
イギリスは驚くほど物価が高い。
ここで住むとなったら貯金は出来なさそうだ。
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10/16
昨日の長距離移動の疲れはすっかりとんでいる。
有難いことにホステルは「ロンドンブリッジ」の隣に位置していた。
朝のロンドンブリッジは、通勤ラッシュで人がいっぱいになる。
会社員の群れに沿って歩くと、オフィス街に到着した。
さらに進むと、「レドンホール・マーケット」が出てくる。
店はまだどこも閉まっていたが、確かに魔法の世界に出てきそうなところだ。
信号のボタンにある「待て」という文字を見て、こんな些細な英語表記がとても助かるなと思った。
今まではまったく言語がわからない国々にいたので、しばしば苦戦することがあったからだ。
西へと歩いていくと、「Bank station(銀行駅)」の前に「イングランド銀行」が見えた。
非常にわかりやすい駅名だ。
そのまま歩き続けると「セイントポール大聖堂」が出てくる。
ここは定番の観光スポットだ。
中に入るには17£(約2500円)近くの入場料が必要なので、入るのは諦めた。
この手の聖堂や教会は、今までの国々で嫌という程見てきたのだ。
聖堂から地下鉄に乗って訪れたのは「キングスクロス駅」だ。
この駅を見るためだけにわざわざここに来たのは、ここもハリーポッターの撮影に使用された場所だからである。
「ハリーポッターと賢者の石」でダイアゴン横丁への入口となっている「9と4分の3番線」がここにあるのだ。
撮影地は駅の改札前にあって、写真を取るための行列が出来ていた。
写真はスタッフに撮って貰うことができ、撮った写真は隣のハリーポッター専門店で買うことが出来る。
この店では、杖やローブなど、ファンにはたまらないようなハリーポッターの商品が沢山売られている。
次に訪れたのは「カムデン」という若者の多い地域だ。
お洒落なスタバが川沿いにあって、橋を渡ると「カムデンマーケット」が現れる。
ここがカムデンマーケットの入口だ。
ここではファンキーな若者たちが雑貨を中心とした土産物などを売っている。
カムデンマーケットはかなり広い。
建物の中に入るとまた店が並んでいて、地下にも店が沢山あるようだ。
現在地がどこかわからないまま進むと、どうやら一周まわって来たようだ。
ここは飲食店が並んでいて、ドーナツやコーヒーなどの軽食を売る店が多い。
まっすぐ歩くと小さな広場が出てきた。
ここはJessie Jというイギリス人歌手が路上ライブをした場所だ。
Jessie Jはとても好きなので、この場所を見つけた時はかなり興奮した。
カムデンマーケットを出て、バスに乗った。
ロンドン名物の赤いバスからの眺めはとても良い。
着いたのはビートルズのジャケット写真で有名となった「アビーロード」だ。
世界一有名な横断歩道の前にはスタジオがあって、おそらくビートルズもここでレコーディングなどをしていたのであろう。
スタジオの壁には、ジョンレノンのimagineの歌詞が描かれている。
ここが有名な横断歩道だ。
大勢の観光客がいて、皆あのポーズを再現しようとする。
しかし、この通りはなかなか交通量が多いのだ。
なので呑気に写真を撮っていると、クラクションを鳴らされ、ドライバーに文句を言われる。
しかし、観光客もまるで自分が世界一良い写真を撮ろうとしているかのように必死だ。
ロンドンのランドマークの一つである公衆電話も、街中でよく目にする。
アビーロードから30分ほど歩いて着いたのが、シャーロックホームズで有名な「ベーカーストリート」だ。
シャーロックホームズが住んでいるとされている「ベーカーストリート 221B」には「シャーロックホームズ博物館」があって、観光客が列をなしている。
博物館のショーケースには、パイプなどのシャーロックホームズの身の回り品が展示されている。
ホームズの博物館の真横には、ビートルズ専門店がある。
しかし、商品一つ一つの値段がなかなか高かった。
ベーカーストリートはビジネス街のような感じで、駅も大きく、銀行や企業が立ち並んでいる。
ベーカーストリートの中心にどんとかまえるこの「ロイズ銀行」では、かつて世間を騒がせた大きな強盗事件があり、その重大性から「The Bank Job」という映画にまでなったほどだ。
ちなみに、主演はジェイソン・ステイサムで、非常に面白い映画だ。
ベーカーストリート駅の前には、大きなシャーロックホームズの銅像が立っている。
ロンドンでは地面に「右を見ろ」とか「左を見ろ」と親切に書いてくれている。
その為、事故にあう確率は格段に下がるのだ。
コーヒー1.99£を片手に、売店で買った新聞1.6£を読むことにした。
新聞には三つのトピックが大きく取り上げられている。
一つは、ロイヤルファミリーの話で、オーストラリアに視察に行っているヘンリー王子とメーガン妃の様子だとか、メーガン妃のお腹には赤ちゃんがいるだとかいうニュース。
二つ目は、MPs(下院議員)のセクハラ、パワハラに関する問題で、元女性職員らが声を上げて避難しているという話。
そして三つ目は、Brexitという英国EU離脱に関する問題だ。
この三つが、現在のイギリスのホットなニュースだ。
新聞を読んだ後、「ノッティングヒル」という地域へとやってきた。
ノッティングヒルと言えば、映画「ノッティングヒルの恋人」で有名だ。
「ケンジントン宮殿」の前には、エリザベス女王らしき女性の像が立っている。
宮殿の前には大きな湖があって、白鳥やアヒルが群れをなしていた。
大学の先輩がロンドンで働いていて、今夜会う約束をしていたので、ノッティングヒルのパブで一杯やることにした。
素晴らしいローカルパブを経験出来て満足だ。
#38. 🇧🇪ブリュッセル
10/14
橋にはある風ぐるまは、景色に良い具合に馴染んでいて風情がある。
ブリュッセルの街並みも、他の国とは違って独特な雰囲気を持っている。
都会すぎず、気取った人があまりいないところが良い。
「Zinneke Pis」という小便小僧ならぬ小便犬の像だ。
「Sint-Katelijnekerk」 という教会へとやってきた。
日曜の朝ということもあり、ミサをやっているので控えめに中に入った。
変わった雰囲気の建物が立ち並んでいる。
「イロ・サクレ」と呼ばれる地域へとやってきた。
細い道が連なっており、レトロなカフェやレストランが並んでいる。
この地域にあるのがこの「小便少女」だ。
少女の像の前にある泉にコインを投げ入れると良いことが起こるらしい。
イロ・サクレを進むと「ギャルリ・サンテュベール」という商店街が出てくる。
王室御用達の店が並ぶヨーロッパ最古のアーケード街らしく、並んでいる店は品格のある店ばかりだ。
さらに進むと、とても大きな「サン・ミッシェル大聖堂」が出てきた。
聖堂の中では前半分でミサが行われていて、後半分は観光可能だ。
聖堂のとなりはオフィスのような建物が並んでいる。
「ブリュッセル公園」にやってきた。
公園の入口では世界平和の記念碑が建てられていた。
この公園はすぐ近くにメトロもあって便利だ。
長方形の公園をまっすぐ抜けると、「ブリュッセル王宮」が出てくる。
ベルギーの国旗は日本とは真逆でとても派手だ。
王宮は夏場だけ解放されているので、中には入れないが、綺麗に整備された庭を見ることはできる。
王宮の前にある石畳の道は只々広い。
王宮の横の道を歩いていくと、「王立広場」へとたどり着く。
広場の中央には大きな像が立っていて、その後ろには教会がある。
左右両方に道が繋がっていて、この広場が街の中心であることが一目瞭然だ。
広場をまっすぐ抜けて歩いていくと奥に最高裁判所が見える。
最高裁判所の手前には「ノートルダム・デュ・サブロン教会」がある。
この教会も無料で入ることが出来た。
ステンドグラスがとても綺麗で、ちょうど日差しが良い感じに入り込んでいる。
四方がステンドグラスで囲まれた非常に美しい教会だ。
教会の裏では蚤の市が開かれていて、グラスや金属が売られていた。
ワッフルの名店である「MAISON DANDOY」に来たが、残念ながらこの支店ではワッフルは売ってないようだった。
ここは「芸術の丘」と呼ばれる場所で、先程の広場からまっすぐ降りていくとここに到着する。
丘の上では、ギターを持った男性がジョンレノンのimagineを歌っていて、ヨーロッパの自由な雰囲気にとても良く合っていた。
壁にペイントアートがあって街並みが楽しい。
中心地へ到着すると、人が大勢集まっていた。
群衆の中にいたのはブリュッセル名物の「小便小僧」だ。
思っていたよりも小さい。
シンガポールのマーライオンに次いでがっかりすると言われている理由がわからないこともない。
小便小僧の周りには、それを売りにした店が沢山ある。
歩いていると一軒だけ行列が出来ている店があった。
そこがワッフルの名店MAISON DANDOYだった。
20分ほど列に並んでレジまで来ることが出来た。
店内で食べる場合は、2階で注文しなければならないようだが、ここまで並んだのにまた並びなおすのは御免だ。
ワッフルは2種類あって、それぞれトッピングの量によって値段が変わるようだ。
長方形のブリュッセルワッフルに、ホットチョコと生クリームをトッピングして7.75€を支払った。
外がサクッとした生地は、卵の味がしっかりする。
チョコレートは軽く、ジュースのように飲める。
今まで食べたワッフルとは格段に美味しかった。
ワッフル屋の横には「Everard 'T Serclaes」という彫刻があって、それに触ると良いことが起こると言われている。
その彫刻の場所を抜けると、「グランプラス」というメインの広場が出てくる。
一番大きな建物は「ブリュッセル市庁舎」だ。
長い塔が目印だ。
広場にあるレストランの屋根は、赤と緑でとてもお洒落だ。
GODIVAの本店らしき店もあり、チョコレート屋が沢山並んでいる。
そこで売られているチョコレートのほとんどが一粒300円以上と高価だ。
市庁舎には小さい庭があるだけで建物には入れないようだった。
スタバの外装もお洒落で、ヨーロッパらしい雰囲気だ。
フランスに行くときに宿泊させてもらう友達にお土産を買って、ホステルへと戻った。
本日の出費は、
宿泊費25€、食費7.75€、友達のお土産21.6€、個人お土産2.9€で、
合計57.25€
#37. 🇳🇱キンデルダイクの風車群
10/12
ホステルで自転車をレンタルし、世界遺産の風車群がある「キンデルダイク」へと向かった。
上の写真は「ユーロマスト」という展望台で、ここからロッテルダムの街並みを見渡すことが出来る。
橋を渡って南へと向かう。
南の地域は住居が並んでいて、よりローカルな感じがした。
言語の問題さえなければ、非常に住みやすそうだ。
キンデルダイクに近づくにつれて、一層田舎になってくる。
自転車で2時間かけてようやくキンデルダイクに到着した。
風車の中は博物館になっていて有料であるが、風車がある敷地内には無料で入ることが出来る。
広大な土地に風車がいくつも並んでいる。
水位の高いオランダは、水害が多いらしく、風車のポンプを使って水位を調節しているとのことだ。
自転車で来たおかげで楽々と観光することが出来た。
夕日が沈む中で来た道をゆっくりと戻り、ホステルへと帰った。
明日はベルギーへと移動する。
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10/13
バスが到着した「ブリュッセル北駅」から、ホステルは歩いて30分ほどかかる。
重い荷物を抱えながら、汗だくになってホステルへと歩いた。
チェックインを終えてしばらく休んだ後、街を歩いた。
ブリュッセルはそこまで大きくないので、本日は夕食の買い出しだけすることにした。
ホステルへ戻ると、メキシコ人のルームメイトがワッフルをくれた。
ベルギーにきて最初のワッフルだ。
本日は明日に備えて早く寝ることにしよう。
本日の出費は、
宿泊費25€、食費7.15€、歯ブラシ購入1.18€で
合計33.33€
#36. 🇳🇱ロッテルダム
10/10
バスはアムステルダムから1時間ほどで「ロッテルダム中央駅」に到着した。
駅から徒歩約5分にあるホステルにチェックインをして、街を歩いた。
ロッテルダム中央駅の前には大通りがあって、企業のビルが立ち並ぶオフィス街だ。
「ロッテルダム市役所」はヨーロッパらしいレンガ造りの建物だ。
市役所の屋根の上でなびいている緑と白の旗はロッテルダムの市旗である。
市役所の目の前にある「スタドハイス広場」にはレストランが数件並んでいる。
人はそこまで多いわけではない。
広場を抜けて「ラインバーン商店街」にたどり着くと、若者向けのファッションショップが多く見えた。
ロッテルダムの人口はアムステルダムに次いでオランダ2位だが、街でどこか人が少ないように感じる。
商店街をまっすぐ歩くとあるのは「ビネンウェフ広場」。
美味しそうなフライドポテトを売る店が広場の中央にある。
歩いて街を南下していくと、「ウィッテ・デ・ウィト通り」という場所に着いた。
ここは道の両側にカフェやレストランが並ぶアーケードである。
ここでもマリファナを販売するコーヒーショップがあるようだ。
しかし、ロッテルダムではアムステルダムに比べてマリファナの匂いがあまり気にならない。
アムステルダムでは嫌というほど至る所でマリファナを吸っている人がいるが、ロッテルダムの街ではマリファナの臭いを嗅ぐのは一日に一回あるかないかだ。
この通りをまっすぐ行ったところにあるスーパーで食材を買い、夕食は自炊をすることにした。
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10/11
昨日のアーケード通りをさらにまっすぐ行くと、「キューブハウス」と呼ばれる建物が出てくる。
黄色の奇抜な外観はとても目立つ。
オランダの建築技術は他の国の何倍も先をいっているように感じる。
キューブハウスの裏は「アウデハーヴェン」という船着き場になっている。
キューブハウスには実際に人が住んでいるらしく、建物の中は普通のアパートのようだ。
橋の中央が開いて船が出発していくのを見ることが出来た。
キューブハウスの後ろは大きな川になっている。
これは斜めに切られたような建物だ。
川沿いから中心へと戻ると、「マルクトハル」と言う、かまぼこのような形をした建物が出てきた。
マルクトハルの横では白い観覧車が回っている。
マルクトハルの中は露店が並んでいて、テイクアウトやカウンターで食べるスタイルの店が多い。
天井には絵が描かれている。
魚屋では当然のようにハーリングやキベリングを売っている。
チーズ屋に並ぶ円形のホールチーズは日本では見慣れない為、つい目を向けてしまう。
ロッテルダムはユニークな形の建物が多い。
この街は観光としては一日あれば十分だが、生活するには居心地良さそうな街だ。
本日の出費は、
宿泊費27€、食費4.85€
合計31.85€
#35. 🇳🇱アムステルダム
10/7
バスは11時すぎにアムステルダムの「Amsterdam Sloterdijk駅」に到着した。
ホステルの最寄り駅までは乗り換えが複雑な為、簡単な「アムステルダム中央駅」行きの切符3.3€を購入した。
ICチップの入った切符をタップすると改札が開く。
「アムステルダム中央駅」からホステルまで歩いて40分ほどかかった。
旅が進むにつれて荷物が増え、カバンはより重くなっている。
チェックインは14時からだったが、歩き疲れていたので空いている部屋に入らせてもらった。
今日は日曜日なので店はあまり開いていない。
yelp(グルメアプリ)で評価の高い中東料理屋が空いていた。
グリルソーセージのプレート10€を注文した。
フライドポテト、ソーセージ、さらにパンとサラダまで付いてきて大満足だ。
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10/8
今日は朝から自転車を一日レンタルして、アムステルダムの街をくまなく見て回るつもりだ。
自転車は24時間レンタルで17€(保険付き)だ。ここはお金をケチらずにレンタルすることにした。
自転車は右側通行で、曲がる時は曲がる方向に手を出さして曲がる。
盗難防止のため、前輪と後輪に鍵を二重でかけるのが必須だ。
月曜日の朝は出勤中の人や開店準備をする人がいて、街中がエネルギーで溢れている。
「アルバートクイップマーケット」にやってきた。
一本道にずらっと露店が並んでいる。
飲食店はあまりなく土産屋が多いようだ。
また自転車の旅を続けた。
ここは「ハイネケンエクスペリエンス」と言って、ハイネケンの工場見学が出来る人気のある観光地だ。
朝から建物の前には工場見学ツアーの行列が出来ていた。
ツアーにはビールの試飲も含まれている。
この人達は朝からビールを飲むのだろうか。
ハイネケンエクスペリエンスをまっすぐ行くと、「アムステルダム国立美術館」に到着する。
美術館から少し進んで橋を渡ると「ライゼ通り」にたどり着いた。
ライゼ通りはH&M、スターバックス、マクドナルドなど大手チェーン店が並ぶ若者街といった雰囲気だ。
レストランやカフェの外装は70、80年代のアメリカを模しているようにみえる。
ライゼ通りから中央駅方面へ進むと「水上花市場」が見えてくる。
ここで自転車をとめて歩くことにした。
市場の入口では球根を売る店がある。
人々が球根や花を楽しそうに選んでいるのを見ると、植物を育ててみるのも面白そうだと感じる。
17世紀ではアジア貿易によって巨万の富を得たオランダでチューリップの価値が高まり、結婚の資金にするほどであったらしい。
花屋が川沿いにずらっと並んでおり、向かい側には土産屋やチーズ屋が並んでいる。
チーズ屋では様々な種類のチーズが試食出来る。
色んな店に入って無料のチーズを楽しんだ。
左手にワインが欲しいところであるが、これらのチーズは試食の為にあるのだから許される行為ではない。
オランダはチーズが有名なだけに、様々な種類のチーズがあってとても美味しい。
この花市場はそこまで大規模ではないが、有名なだけあってとても賑わっていた。
スーパーでお気に入りのパン0.55€を買った。
このパンは皮がザクザクで中がしっとりとしていて美味しい。
ヨーロッパのパンの美味しさには本当に驚かされる。
オランダが生んだ芸術家レンブラント(1606~1669)の銅像だ。
一時は人気画家として富と地位を築いたレンブラントは、戦争による美術市場の落ち込みによって経済的に困窮して亡くなったという。
彼の作品「夜警」を模したモニュメントが、レンブラント像の前にある。
レンブラント広場の奥にはBooking.comの本社が見える。
その下にあるスタバはとてもお洒落なデザインにも関わらず、利用する人が少ない穴場である。
また花市場方面へと歩き出すと、「ムント塔」が見えてきた。
ここは「ベギン会修道院」である。
修道院は完全に壁で隔離されていて、忙しいアムステルダムの街に作られたオアシスのような場所であるらしい。
修道院の中にはこじんまりとした教会がある。
修道院は“祈り・働け”というキリスト教倫理を実践する場で、半聖半俗の修道士たちがここで生活していたらしい。
アムステルダムは「北のベネチア」と呼ばれるだけあって、街中に運河があり、それにかかる橋がいくつもある。
街の規模はベネチアよりも遥かに大きい。
「西教会」に到着した。
この教会は「アンネフランクの家」のすぐ隣にあり、アンネの日記にも出てくるらしい。
ホロコーストによってユダヤ人が虐げられていた時代から残っているこの西教会は、壮絶な歴史の流れを見てきたというわけだ。
そして、ここが「アンネフランクの家」だ。
事前予約をしていなかった為、中に入ることは出来なかった。
左右の家となんら変わらない普通の家に見えるこの家を訪れようと世界各国から人が集まってくるのだ。
家の裏側では予約した人の長蛇の列が出来ていた。
アンネフランクの家の前は運河になっていて、本当にどこでもある家だ。
近くの土産屋で、アンネの日記の本13€を買った。
この本を全て読んで、次回は彼女の家を訪れたい。
また少し歩くと「ダム広場」が出てくる。
ここはアムステルダムの主要な広場のようだ。
広場には歴史のある建物がいくつかある。
その一つがこの「新教会」だ。
教会の隣にあるのは「王宮」。
向かい側には、蝋人形の博物館「マダム・タッソー館」がある。
広場では着ぐるみを着た人がいたり、シャボン玉師がいたり、大道芸人がいたりする。
広場近くのスタバは看板の上に「BANK(銀行)」と書かれているお洒落な店舗だ。
マクドナルドでコーヒーを飲みながら、先程購入したアンネの日記を読んだ。
また広場を通って歩き出す。
途中でフライドポテトMサイズ3€を買って食べた。
フライドポテトはアムステルダムで人気のストリートフードだ。
カリッとしたポテトはかなり美味しかった。
この旧教会はなんと風俗街のど真ん中にある。
オランダでは売春が合法となっており、この「Red light district」は世界的に有名な観光地となっている。
橋を渡ってまっすぐ進むと、両側に飾り窓があって、その中には女性が入っていた。
まだ15時だと言うのにオープンはかなり早いようだ。
さらにオランダ名物である「コーヒーショップ」。
コーヒーショップでは、飲み物の他にマリファナが合法的に売られている。
オランダでは「コーヒーショップ」と「コーヒーハウス」があって、コーヒーショップではマリファナを注文することが出来る。
飾り窓の通りを過ぎて、のらりくらりと歩く。
実は売春やマリファナが合法的に認められていても、このアムステルダムの街の治安の良さが世界でもトップクラスなのだ。
2019年8月30日のCNNによると、東京、シンガポール、大阪に次いで、アムステルダムは世界第4位に位置している。
CNN.co.jp : 世界一安全な都市は東京、大阪は3位 19年版ランキング
船の後ろにはマリファナの植木らしきものがあって、さすがオランダだと思った。
運河の眺めはとても綺麗だ。
どこを撮っても絵になる。
せっかく自転車があるのだから、飾り窓の通りを見に行きたくなった。
ホステルから10分ほど自転車をこいで到着した。
昼間とは違ってかなり怪しげな雰囲気を出している。
男女関係なく沢山の観光客がこの地域を見に来る為、一種のエンターテイメントと化しているようだ。
飾り窓の地域では、通りに入ると赤いライトが付いている。
そこには上の写真のような窓があって、中に女性が入っている。
もちろんプライバシー上、女性の写真を撮るのはNGだ。
このようにランプが点灯しているのは、お取り込み中という事らしい。
合法とあってか、驚くほどオープンに営業している。
そのままホステルへと帰って、ルームメイトのアメリカ人と話をした。
彼は1年間「No」を言わない生活を続けたことがあるというとても面白い人物だった。
映画「イエスマン」は実在したようだ。
本日の出費は、
宿泊費25.3€、食費7.2、レンタルバイク代17.5€、お土産代3€、本代13€で、
合計66€