#41. 🇬🇧タワーブリッジ&リージェントストリート
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イングリッシュブレークファストを食べに、朝から「TERRY’S CAFE」という店にやってきた。
女性の従業員が丁寧に接客をしてくれる。
やりとりの形式ばった感じがイギリスらしさを感じる。
“Would you like some tea to start?”
“まず初めに紅茶はいかがでしょうか?”
典型的なイングリッシュブレークファストのメニューが全て入った「THE WORK」というプレート12£を注文し、パン1£と紅茶1£を追加した。
合計14£で、約2000円というかなり贅沢な朝食だ。
店の雰囲気はポップな感じで、日本人がイメージするイギリスのカフェそのものだ。
料理が出されると、そのボリュームに驚いた。
1皿で2人分の量だった。
パンは分厚い食パンが4枚にバターがついて、アールグレイ味の紅茶には既にミルクが入っていた。
大きい皿には、ソーセージ、ベーコン、目玉焼き、バブル・アンド・スクイーク、ブラックプディング、豆、缶トマト、マッシュルームがのっている。
ブラックプディングは昔からずっと食べてみたかった。
その味は、豚の血を固めて作られたとは思えない程、ハーブの香ばしい香りがした。
バブル・アンド・スクイークはトマトの左側にあるもので、マッシュポテトと野菜を一緒に焼いた料理だ。
大皿を全てたいらげると、お腹がはち切れそうになり、パンは1枚残してしまった。
お会計を済ませて、「バラマーケット」へと向かった。
このマーケットでは、露店で売っている食べ物を買って、食べ歩きするのが主な楽しみ方であるが、先程のイングリッシュブレークファストのお陰でお腹には何も入らない。
マーケットの散策はさくっと済ませて、「タワーブリッジ」へと向かった。
この橋がロンドンのトレードマークの一つである「タワーブリッジ」だ。
テムズ川の反対側には「ロンドン塔」が見える。
大都市であるロンドンでは、近代的なオフィス街が立ち並んでいる。
タワーブリッジを渡ってロンドンの景色を見たが、本当に変わった形をしたビルが多い。
橋を渡ってロンドン塔へと歩いてきた。
1078年頃にウィリアム1世によって建てられた建物である。
こちらからタワーブリッジを見ると、強い日差しが差し込んでくる。
ロンドン塔は華やかな皇室文化と血塗られた歴史をあわせ持っている。
長く王宮として使用されていたが、国事犯の収容所でもあり、エリザベス1世などの重要人物の多くが幽閉されたイギリス史における暗黒の舞台でもある。
3枚目の写真の門から罪人が運ばれて収容されたらしい。
この場所では数々もの処刑が行われたそうだ。
王様が出入りしていた場所だけあって立派だ。
ロンドン塔の横にある丘では、公開処刑が行われていたとのことだ。
この場所がおそらく処刑の執行されていた場所である。
すぐ横に「タワーヒル駅」があって、そこから電車に乗ることにした。
着いたのは「バッキンガム宮殿」。
二日に一回行われる衛兵の交代式は、昨日の雨により中止となった為、今回は見ることが出来なかった。
エリザベス女王の記念碑が宮殿の前に立っている。
宮殿の前の道をまっすぐ行くと「トラファルガー広場」に到着するようだ。
トラファルガー広場の方向へと歩き出すと、また旧型のバスを見ることが出来た。
トラファルガー広場を抜けて、シアターの多い通りを歩くと、伝統的な劇場である「ハー・マジェスティーズ・シアター(女王陛下の劇場)」が出てきた。
今晩はここで本場の「オペラ座の怪人」を観賞する予定だ。
「ピカデリーサーカス」という地区にやって来た。
このピカデリーサーカス駅あたりから都会さが一気に増して、「リージェントストリート」という大きなショッピング通りにつながる。
リージェントストリートから少し街の中へと入ると、「カーナビーストリート」と呼ばれる若者向けの通りが現れる。
カーナビーストリートはインスタ映えするような街並みなのでオススメだ。
またリージェントストリートへと戻り、「東インド会社」の紅茶店へとやってきた。
昔、中国に大量のアヘンを輸出し、中国国内を内側からボロボロにした結果、英中をアヘン戦争へと導いた、あの東インド会社だ。
当時、中国から茶や絹を輸入していた為か、現在は紅茶販売の企業として、ロンドンのあちこちに店舗を構えている。
昔の組織は完全に消滅しており、現在の紅茶販売によって、この企業名は135年ぶりに復活したらしい。
店内では様々な紅茶を試飲させてくれる。
ここの紅茶はとても美味しい。
ユニクロやアップルが高級感のある店舗仕様になっている。
この「オックスフォードストリート」もショッピング通りとして人気がある。
オックスフォードストリートから少し歩いて、「コヴェントガーデン」という商店が並ぶ場所へとやってきた。
ここは一人ではなく、友達や家族と来る方が楽しそうだ。
シアターへと戻っていき、ネットで購入していた「オペラ座の怪人」のチケットをカウンターで受け取った。
女王のための劇場ということだけあって、建物の内部は、外観以上に伝統のある雰囲気が出ていた。
オペラ座の怪人は、フランスが舞台となった作品だが、実はミュージカルはイギリスで成功をおさめたものだった。
ミュージカルは前後半あり、間に休憩が入る。
劇が終わると、スタンディングオベーションが起こる程の素晴らしさだった。
最後にキャストが一人ずつ出てくるのだが、その間、観客達はずっと賞賛の拍手を続けていた。
有名なミュージカル作品は今回が初めてだが、素人でもわかるくらいのレベルの高さだ。
鳥肌がたつ程のミュージカルを見れて大満足である。
明日はロンドンを出発し、フランスのパリへと向かう。