#39. 🇬🇧ロンドン
10/15
ホステルを朝6時に出ると、あたりは真っ暗だった。
早朝の暗い道を約30分歩いて、ようやくブリュッセル北駅に到着した。
バスが来るまでまだ30分あったが、バスの到着時間はどんどん遅延していき、結局7:30頃に到着した。
数々のトラブルがあり、バスは結局4時間遅れでロンドンに到着となった。
ベルギーから一度フランスに入り、フランスの港から海底トンネルを通ってイギリスに行くようだ。
バスはフランス側の港で貨物列車の中に入って行くと、前後の入口が閉められた。
30分ほどたって、前方の入口が開いて陽の光が差し込んで来ると、イギリスの地に入っていた。
13時に到着する予定が、時刻はすっかり17時だ。
ロンドンのホステルで無事にチェックインを終えて、スーパーへ食材を買いに行き、本日は終了とすることにした。
イギリスは驚くほど物価が高い。
ここで住むとなったら貯金は出来なさそうだ。
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10/16
昨日の長距離移動の疲れはすっかりとんでいる。
有難いことにホステルは「ロンドンブリッジ」の隣に位置していた。
朝のロンドンブリッジは、通勤ラッシュで人がいっぱいになる。
会社員の群れに沿って歩くと、オフィス街に到着した。
さらに進むと、「レドンホール・マーケット」が出てくる。
店はまだどこも閉まっていたが、確かに魔法の世界に出てきそうなところだ。
信号のボタンにある「待て」という文字を見て、こんな些細な英語表記がとても助かるなと思った。
今まではまったく言語がわからない国々にいたので、しばしば苦戦することがあったからだ。
西へと歩いていくと、「Bank station(銀行駅)」の前に「イングランド銀行」が見えた。
非常にわかりやすい駅名だ。
そのまま歩き続けると「セイントポール大聖堂」が出てくる。
ここは定番の観光スポットだ。
中に入るには17£(約2500円)近くの入場料が必要なので、入るのは諦めた。
この手の聖堂や教会は、今までの国々で嫌という程見てきたのだ。
聖堂から地下鉄に乗って訪れたのは「キングスクロス駅」だ。
この駅を見るためだけにわざわざここに来たのは、ここもハリーポッターの撮影に使用された場所だからである。
「ハリーポッターと賢者の石」でダイアゴン横丁への入口となっている「9と4分の3番線」がここにあるのだ。
撮影地は駅の改札前にあって、写真を取るための行列が出来ていた。
写真はスタッフに撮って貰うことができ、撮った写真は隣のハリーポッター専門店で買うことが出来る。
この店では、杖やローブなど、ファンにはたまらないようなハリーポッターの商品が沢山売られている。
次に訪れたのは「カムデン」という若者の多い地域だ。
お洒落なスタバが川沿いにあって、橋を渡ると「カムデンマーケット」が現れる。
ここがカムデンマーケットの入口だ。
ここではファンキーな若者たちが雑貨を中心とした土産物などを売っている。
カムデンマーケットはかなり広い。
建物の中に入るとまた店が並んでいて、地下にも店が沢山あるようだ。
現在地がどこかわからないまま進むと、どうやら一周まわって来たようだ。
ここは飲食店が並んでいて、ドーナツやコーヒーなどの軽食を売る店が多い。
まっすぐ歩くと小さな広場が出てきた。
ここはJessie Jというイギリス人歌手が路上ライブをした場所だ。
Jessie Jはとても好きなので、この場所を見つけた時はかなり興奮した。
カムデンマーケットを出て、バスに乗った。
ロンドン名物の赤いバスからの眺めはとても良い。
着いたのはビートルズのジャケット写真で有名となった「アビーロード」だ。
世界一有名な横断歩道の前にはスタジオがあって、おそらくビートルズもここでレコーディングなどをしていたのであろう。
スタジオの壁には、ジョンレノンのimagineの歌詞が描かれている。
ここが有名な横断歩道だ。
大勢の観光客がいて、皆あのポーズを再現しようとする。
しかし、この通りはなかなか交通量が多いのだ。
なので呑気に写真を撮っていると、クラクションを鳴らされ、ドライバーに文句を言われる。
しかし、観光客もまるで自分が世界一良い写真を撮ろうとしているかのように必死だ。
ロンドンのランドマークの一つである公衆電話も、街中でよく目にする。
アビーロードから30分ほど歩いて着いたのが、シャーロックホームズで有名な「ベーカーストリート」だ。
シャーロックホームズが住んでいるとされている「ベーカーストリート 221B」には「シャーロックホームズ博物館」があって、観光客が列をなしている。
博物館のショーケースには、パイプなどのシャーロックホームズの身の回り品が展示されている。
ホームズの博物館の真横には、ビートルズ専門店がある。
しかし、商品一つ一つの値段がなかなか高かった。
ベーカーストリートはビジネス街のような感じで、駅も大きく、銀行や企業が立ち並んでいる。
ベーカーストリートの中心にどんとかまえるこの「ロイズ銀行」では、かつて世間を騒がせた大きな強盗事件があり、その重大性から「The Bank Job」という映画にまでなったほどだ。
ちなみに、主演はジェイソン・ステイサムで、非常に面白い映画だ。
ベーカーストリート駅の前には、大きなシャーロックホームズの銅像が立っている。
ロンドンでは地面に「右を見ろ」とか「左を見ろ」と親切に書いてくれている。
その為、事故にあう確率は格段に下がるのだ。
コーヒー1.99£を片手に、売店で買った新聞1.6£を読むことにした。
新聞には三つのトピックが大きく取り上げられている。
一つは、ロイヤルファミリーの話で、オーストラリアに視察に行っているヘンリー王子とメーガン妃の様子だとか、メーガン妃のお腹には赤ちゃんがいるだとかいうニュース。
二つ目は、MPs(下院議員)のセクハラ、パワハラに関する問題で、元女性職員らが声を上げて避難しているという話。
そして三つ目は、Brexitという英国EU離脱に関する問題だ。
この三つが、現在のイギリスのホットなニュースだ。
新聞を読んだ後、「ノッティングヒル」という地域へとやってきた。
ノッティングヒルと言えば、映画「ノッティングヒルの恋人」で有名だ。
「ケンジントン宮殿」の前には、エリザベス女王らしき女性の像が立っている。
宮殿の前には大きな湖があって、白鳥やアヒルが群れをなしていた。
大学の先輩がロンドンで働いていて、今夜会う約束をしていたので、ノッティングヒルのパブで一杯やることにした。
素晴らしいローカルパブを経験出来て満足だ。