#55. 🇵🇹リスボン①
11/10
今回のホステル「Be Hostel」は設備が綺麗で、キッチンもあり自炊できる。
唯一気になるのはロケーションだけで、中心地まで歩いて30分はかかる。
セビリアからはバスで6時間かけて来たので、本日はホステルでゆっくりすることにした。
オイルサーディンのつもりで買ったこの缶詰の中身はツナだった。
せっかくなのでサラダに加えてツナサラダに。
セビリアで買った赤ワインを生ハムと一緒に飲んでいると、韓国人のゲストと仲良くなった。
移動日はそんな感じでゆるく過ごすのが楽だ。
------------------------------
11/11
このホステルでは朝食が付いてきて、パンにハムとチーズ、シリアルまである。
素晴らしいことに、簡単なサンドイッチが作れるのだ。
邪道だが、余分に作ってそれを昼ごはんに残すのもありだ。
朝食を済ませて、外に出るとドシャ降りの雨だった。
今日一日やみそうになので観光は諦め、韓国人のゲストと一緒にスーパーマーケットへ行き、本日の晩ご飯を一緒に作ることにした。
豚肉を大量のにんにくとコチュジャンで炒めた完全な韓国料理であるが、とても美味しかった。
食後の楽しみとして、ポートワインを買った。
ポートワインはポルト発祥の甘いワインだ。
それを炭酸ジュースで割ってサングリア風にしようとしたが、甘+甘で激甘ワインになってしまった。
ずっと共用ルームにいると、トルコ人とウクライナ人のゲストが自分たちの席に入ってきた。
トルコ人の彼女は同世代で、現在ロンドンで金融関係の仕事をしている。
ウクライナ人の彼は映画にプロデューサーらしい。
彼のおじいちゃんはドイツ軍によるホロコーストの被害者であるが、幸い逃げることができたとのことだ。
色んな出会いがあるので、ホステルにいるのも悪くない。
------------------------------
11/12
昨日とは違って空は晴天だ。
リスボンの街は建物がカラフルで映画の世界にいるようである。
地下鉄やバスがどんどん便利になっているこの現代でも、ここではこのトラムが現役で動いている。
もちろん観光客が多く乗車するが、地元民も普通に利用している。
この「トラム28番」は一番有名で人気のある線である。
これに乗れば、トラムからリスボンの主要な観光地が全部観れるらしい。
これはポルトガル名物のタイルである。
お土産屋にもタイルが売っているほどのポルトガルのシンボルだ。
カラフルな街並みに決して広くない道路。
そしてそこを走るトラム。
日本とはかなり違った文化がここにはあるようだ。
大きな教会があった。
カラフルな街並みが続く街の中に、真っ白な教会は目立つ。
さらに、空はとても青々としているので、余計に教会の白を目立たせるようだ。
ずっと南へ歩いてきて、世界遺産の「サンタ・エングラシア教会」に着いた。
入場は数ユーロ必要なので、中には入らなかった。
ここは世界遺産であるが、そこまで人気がないようで観光客はあまりいなかった。
教会から中心部へと歩いていくと「アルファマ地区」に入る。
ここは昔起こった大地震の被害をあまり受けなかった地区で、昔の建物が残っているいわば旧市街だ。
洗濯屋の壁には、タイルでできた女性の絵があった。
アルファマ地区での醍醐味は“迷うこと”だと思うくらい複雑になっている。
面白そうな角をどんどん曲がって新しい発見を楽しむ。
また28番のトラムに遭遇した。
結構本数が多いのかもしれない。
着いたのは「Miradouro das Portas do Sol Observation Deck」という展望台だ。
ここからはリスボンの素晴らしい街並みが一望出来る。
この展望台は、フランシスコザビエルが被っていた帽子と同じものを被っている誰かの像が目印だ。
しばらく景色を観ていると、また28番が来た。
続いては「リスボン大聖堂」だ。
この大きさで無料で中に入れるのは有難い。
どうやら28番のルートを歩いていたようだ。
がっつり工事中なのは「Santo António Church」である。
日本語では聖アントニオ教会だ。
聖アントニオは実在する人物で、ここリスボンで出生したそうだ。
彼はポルトガル人にとっての守護神的な存在らしい。
そのままずっと歩いてやってきたのは「コメルシオ広場」だ。
ここはかなり大きな広場で、壮大な凱旋門が目印だ。
広場には観光客に声をかける変な人もいるので注意が必要だ。
この門を抜けると「アルコ・ダ・ルア・アウグスタ」と呼ばれる歓楽街だ。
カフェやファッションショップが並んでいる。
その通りを歩いていると、狭い路地にいきなり大きな塔が出てくるのが見える。
これは「サンタ・ジュスタのリフト」と呼ばれる観光名所だ。
エレベーターで上にあがって、絶景が見れるとのことだ。
もちろん有料である。
通りをまっすぐ行くと「Square Pedro IV」という広場に着く。
またUターンして隣の通りを歩いていった。
その通りにはスターバックスやflying tigerがある。
ここは市役所らしい。
一番南にある「アルセナル通り」ではお土産屋や缶詰屋がある。
海鮮が豊富なポルトガルでは、ここ発祥の缶詰が沢山あるようだ。
やってきたのは「リベイラ市場」。
非常に有名な場所だ。
中は市場というよりはフードコートと行った感じだ。
値段も高く、特に有名なものも無いので、なにも買わないことにした。
「Largo do Chiado」と呼ばれる地区を北に歩いていく。
一本の長い坂があるのが特徴的な地区だ。
この「サン・ロッケ教会」には綺麗な絵がほどこされた天井があった。
ここはトラムの終点のようで、線路がここで終わっている。
教会のすぐ近くにある「サン ペドロ デ アルカンタラ展望台」で夕日を眺めた。
奥には「サン・ジョルジェ城」が見える。
今日はかなり歩いた一日だった。