#18. 🇦🇹 シェーンブルン宮殿(ウィーン)
9/17
今日はウィーン観光の目玉であり世界遺産の「シェーンブルン宮殿」に行く予定だ。
ホステルからは中々距離がある。
昼までベッドでだらだらして外に出た。
まずはエネルギー補給。
昨日来たケバブ屋にまたやってきた。
昨日は店員が一人だったが今日は二人いる。
そのうちの一人は昨日いた男だ。
昼食時ということもあり店は忙しそうである。
男は自分の顔を見るなり注文を聞いてくれた。
「君のことは覚えてるよ」といった感じだ。
昨日と同様にドネルケバブ3.5€を注文した。
缶ジュースと甘いスイーツを先に受け取り、しばらくしてからケバブが渡された。
夕食まで何も食べなくて良い程の量だ。
ずっと気になっていた甘いスイーツについて調べてみる。
どうやら「バクラヴァ」というトルコなどで食べられているスイーツのようだ。
生地をスプーンで押すと甘ったるい汁が出てくる。
その正体は生地を焼いた後にかけるシロップだ。
エネルギーを十分に補給したところで、店員に一言御礼を伝えて店を出る。
「ダンケ」(ドイツ語で“有難う”)
のんびりと街を歩く。
今日は16時頃に最高気温の27度になる。
現在で約25度。
日差しがきつい為、できるだけ日陰を歩く。
今日は最終日なのでウィーンの街並みをしっかりと目に焼き付けながら歩く。
音楽、芸術の街。
公園を抜けると「シェーンブルン宮殿」の大きな入口が出てきた。
約1時間半、距離にして5.7kmを歩いてきた。
電車なら片道たったの2.4€(約320円)だ。
しかし、歩いて行くからこそ出会う風景や発見があり、そこに価値を感じるのだ。
早速、宮殿の敷地内に入る。
シェーンブルン宮殿は、1695年にレオポルト1世がフランスのヴェルサイユ宮殿に対抗してウィーン郊外に建設させた。
200年以上にわたりハプスブルク家の王宮として使われていたのだ。
マリーアントワネットの母、マリアテレジアはこの宮殿を金色にしたかったらしい。
しかし財政上黄色になり、皮肉にもこの黄色はマリアテレジア・イエローと呼ばれている。
宮殿には部屋が1441室あり、そのうち40室が有料で一般公開されている。
この宮殿は6歳のモーツァルトが初めて演奏した場所であり、マリーアントワネットが育った場所でもある。
モーツァルトが転んだ際、彼を助けたマリーアントワネットに向かって「結婚しよう」と言った話も有名だ。
宮殿の裏側にある広大な庭にやって来た。
宮殿よりもこの庭が主役ではないかと思わせる程の大きさだ。
庭の奥には「ネプチューンの泉」がある。
泉の中からは宮殿を覗き見ることが出来る。
ネプチューンの泉を越え、さらに丘を登ると「グロリエッテ」というモニュメントがある。
ここから宮殿やウィーンの街並みが一望できる。
グロリエッテに登り、本を読んでしばらく休憩した。
日本から持参したのは岡本太郎が書いた「自分の中に毒を持て」だ。
独創的で刺激的な内容が面白い。
本を読みふけっていると、夕日が沈み始めたので丘を下ることにした。
素晴らしい宮殿と夕日のコンビネーションを見れて非常に満足だ。
帰りは電車に乗って帰ることにした。
途中スーパーで食材を買い、ホステルで自炊をして一日を終えた。
本日の出費は、
ホステル宿泊費20.49€、食費14.9€、宮殿内トイレ0.5€、お土産2.9€、電車賃2.4€で
合計41.19€
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<移動日>
9/18
FlixBusでウィーンを13:25に出発し、クラクフには20:15に到着する。
チェックアウトを済ませ、ウィーン中央駅まで5.2kmの距離を歩いた。
電車に乗れば2.4€だが、最後にウィーンの街を歩いて見る方が良い。
バスの移動時間は7時間弱ある。
アフォガードまで食べて全部で6.9€。
店で食べている途中何度か物乞いに声をかけられた。
ウィーン中央駅は広く、FlixBusのバス停を探すのに苦労するだろうとたかをくくっていた。
しかし、実際は国内線と国際線のターミナルがはっきりと分かれていて非常にシンプルだ。
バスが動き出した途端、ポーランド語の音声ガイドが始まる。
「フリックスブーーーシュカッ!」
どうやらポーランド語でバスをブーシュカというようだ。
途中でチェコの「ブルノ」という街を経由した。
ここはクラクフの次に訪れる予定だ。
バスは定刻通りにクラクフに到着した。
数万人のユダヤ人がこの道を通って「アウシュビッツ強制収容所」へと連行された。
そう思うとその道のりでは少し感傷的になってしまった。
駅近で便利な今回のホステル「Bison Hostel」でチェックインを済ませる。
クラクフ中央駅にある大きなショッピングモールへと向かった。
モールの中にあるスーパーで食材を買いホステルで自炊をした。
ハムやチーズが入ったサンドイッチと、具がニンニクのみのペペロンチーノが今晩の夕食だ。
ポーランドは驚く程、物価が安くて滞在中は安心だ。
本日の出費は、
ホステル宿泊費8.6€、食費9.7€で
合計18.3€