#11. 🇭🇷🇭🇺移動(ザグレブからブダペスト)
9/10
ホステルからバス停までは30分かかる。
ルームメイト達と談笑していると、ブダペスト行きのバスを逃してしまった。
FlixBusの職員らしき男によると丁度2分前に出発したそうだ。
ヨーロッパのバスはいつも遅れてくるものだと思い込んでいた。
今朝ルームメイトのドイツ人の女の子がこう言った。
「私は乗り遅れるのが嫌だから2時間前にはバス停に到着するよ。」
そんな彼女に対して自分はこう皮肉った。
「やっぱりドイツ人はきっちりしてるね」
どうやらバチが当たったようだ。
仕方なくバス停の隣のカフェに入り、カフェラテを頼んだ。
カフェのWifiに接続し、次の13:30発のバスを同じ価格の20€で予約した。
出発までは3時間弱ある。
上の写真は、この旅に出てから集めている各国のワッペンだ。
なんとか次のバスに乗ることができ、ハンガリーの首都ブダペストへと向かった。
入国審査の為、途中でバスは停止した。
車内に女性職員が入ってきて乗客のパスポートを次々と回収していく。
降車しなくて楽だなと考えていたが、職員は中々戻ってこない。
乗客達はしびれをきらし皆バスを降りていく。
するとバスは走り出し、数メートル先で停車した。
自分も含めて乗客達はわけがわからない様子でいる。
ようやく職員が出てきて一人一人の名前を呼びパスポートを返していった。
再びバスに乗ってハンガリーへと向かう。
ようやくブダペストにたどり着いた。
ホステルまでは電車で30分、徒歩で1時間15分だ。
街並みを見たいのでもちろん歩く。
路面には2種類の電車が走っている。
一つはレトロな小型の電車で、もう一つはどこにでもあるつまらない近代的な電車だ。
街の方へ歩いていると「ゲッレールト温泉」が現れた。
ハンガリーと日本の共通点は温泉好きということだ。
温泉の前には広大な「ドナウ川」が広がっている。
日本人でも一度はその名前を聞いたことがあるだろう。
ドナウ川は10カ国にまたがって流れている大きな川だ。
温泉の横には「ゲッレールト山洞窟」がある。
橋の上には路面電車、自動車、歩行者それぞれの道がある。
夕日が綺麗に輝いていて、人々は橋の上で優雅な時間を過ごす。
今回のホステル「Unity Hostel」は入口がわかりづらい。
ローマで泊まったホステルと同様、アパートの一室がホステルになっている。
チェックインを終え、「Frici Papa」というレストランへと向かった。
途中、近くのATMでお金を引き出そうとしたが、間違えて500€分も出してしまった。
このレストランはローカルの料理を楽しめるということで日本人に人気だ。
幸運なことに店はホステルの斜め前にある。
ハンガリーの代表的料理「グヤーシュ」、ジャスミンライス、生ビールを注文した。
グヤーシュはビーフシチューの味で、ルーよりも肉が多い。
肉をとろとろになるまで煮込んだシチューといった感じだ。
デザートには「gesztenyepüré」を頼んだ。
これはモンブランケーキの栗の部分に生クリームをのせたデザートだ。
これだけ食べれば当然胸焼けを起こす。
3品でお会計は8.6€。
帰りにスーパーマーケットのSPARに寄った。
ハンガリーの有名な高級貴腐ワイン「Tokaji(トカイ)」が500円前後で売られている。
上の写真の棚は全てトカイワインだ。
貴腐ワインは貴腐菌で過度に熟させた白ブドウから作るワインで、蜂蜜のような強い甘味が特徴的だ。
アルコール度数10%のものを一本買った。
トカイワイン、ケフィアヨーグルト、サラミを買って約6€だ。
早速ホステルへ持ち帰って晩酌をした。
トカイワインは鼻を突くアルコールの香りが最初にきて、あとに口いっぱいに甘い蜂蜜ジュースのような風味が残る。
甘くて沢山飲めるだけにひどく酔いそうだ。
サラミはPick Szeged社の「Téliszalámi(テーリサラーミ)」で、白カビサラミとしては世界的に有名だ。
噛むと油の旨味が溢れ、ソーセージよりも奥深い燻製の風味がする。
最後にくる塩辛さがお酒をすすませる。
ワインを3杯ほど飲み、残りはホステルの冷蔵庫に入れた。
本日の出費は、
ホステル宿泊費10.13€、食費16.1€、ブダペストバス代20€で、
合計46.23€