#7. 🇸🇮スロベニアンソーセージ

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チェックアウトを済ませ、ホステルのフリースペースでリュブリャナ行きのバスを待つ。

バスの出発時間は10:15だったが、次第に延びていき遂には11:30になった。

するとFlixBusから通知がきた。

CORRECTION: Line 427 will depart at 06.09.2018 10:55. Please disregard any previous information.

(訂正: 427番のバスは2018年9月6日10:55に出発します。これまでの情報は無視してください。)


www.booking.com

 

 

急いで荷物をまとめてバス停へと向かった。

バス停はVenezia Mestre駅の前にある。

FlixBusが何台か停まっていたが427番はない。

何台ものバスが通り過ぎ、11:15頃にようやく427番のバスが現れた。

 

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バスはTrieste(トリエステ)というイタリア最東の街で一旦停留し、Ljubljana(リュブリャナ)に到着する。

しかし、なぜかバスはトリエステよりも前のサービスエリアで停止した。

運転手がイタリア語でなんらかのアナウンスをすると、前に座っていた男が運転手に向かって怒り口調で何かを言った。

イタリア語がわからない外国人は皆この謎めいた雰囲気に心配そうだ。

30分程してバスは動き出した。

 

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無事にトリエステに到着し、気がつくとスロベニアに入っていた。

シェンゲン協定の加盟国間の移動は出入国の審査が不要である。

スロベニアは非常に田舎で赤レンガの家が特徴的だ。

イタリアと比べて一軒家がこじんまりとしている。

Wifiとコンセント完備のFlixBusは非常に快適だ。


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スロベニアの首都リュブリャナに到着した。

チェックインを済ませて街へ出る。

リュブリャナ名物「竜の橋」が出てきた。

想像よりも短く小さい橋だ。

どうやら竜はリュブリャナのシンボルらしい。


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街は静かだ。

「セントラルマーケット」も既に終了しており、店の枠組みだけが残っている。

市場は朝7~16時が営業時間だ。

広場には大きな銅像が一体虚しく立っている。


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広場を抜けると土産屋が並んでいた。

竜をモチーフにした商品が数多く売られていた。


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直進すると「聖ニコラオス大聖堂」が現れた。

扉を撮影していると、中から人が出てきて中々上手に撮れない。

隣にいたツアーガイドの言葉が耳に入る。

「That girls’ group is trying to do a pickpocket. So you need to be careful.」

(あの女の子のグループはスリをしようとしているんだよ。だから気をつけないと。)

ヨーロッパの美しい風景に酔っていたが、気持ちが一気に引き締められた。

この聖堂はまた明日来ることにしよう。


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念願の本日最初の食事は「Klobasarna」という有名なソーセージ屋に決めた。

店の看板の上に巨大なソーセージの模型がある。

遠くから見てもそこがソーセージ屋だと一目瞭然だ。

外の席では皆ソーセージにかぶりついている。

 

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店内では女性店員がせかせかと働いていた。

英語が上手な彼女に声をかけてみる。

「ソーセージとスープ、あとあのロールケーキっぽいのも食べたいんだけど。多すぎるかな?」

すると彼女はこう答えた。

「どのくらいお腹が空いてるかによるよ。」

続けて自分が返す。

「朝から何も食べてないんだ。」

彼女は笑って言う。

「じゃあたぶん大丈夫。」

 

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ロールケーキ(porcija štrukljev)4€

ハーフサイズのソーセージ(kranjska klobasa)3.5€

スープ(na žlico)3.5€

ワイン(cviček)1.1€

これだけ多く頼んでも12.1€とリーズナブルだ。


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ソーセージはハーフサイズでも十分な量だ。

2種類のマスタードとパンもついてくる。

ソーセージはカリッとした食感ではなく、肉々しさと歯ごたえがある。

塩味が効いておりワインとの相性は抜群だ。

このソーセージは「クランスカ・クロバサ」と呼ばれ、伝統的なスロベニア料理である。

クランスカ・クロバサは小さなソーセージという意味だ。

店員いわくスロベニアではソーセージを作るには特殊な資格が必要らしい。


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cvičekと呼ばれる赤色のワインは1€と非常に安い。

店員はワインを説明してくれた。

「白と赤の葡萄を混ぜて作るcvičekは配合がとても重要なんだ。9~10度以上アルコールがないとcvičekじゃないと言われる。それぐらい作る際に気を使っているんだ。」

味はうまく表現できないが、10度以上のアルコールは中々強い。


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米が入ったスープにはパンが付いてきた。

お粥のような食感だがしっかりとした味付けだ。


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ソーセージとスープをあてにワインを飲む。

するとロールケーキらしきものが出された。

この食べ物の名前がわからないので、とりあえずロールと表現しておこう。

チーズとシナモンの香りが口一杯に広がる。

そこまで甘くはなく、おかずとスイーツの間といった味だ。

格別に美味しいわけではない。

この店ではソーセージとワインだけで十分だ。

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お腹を満たして外に出ると雨が降ってきた。

幸いなことに10分程で降り止んだ。

雨のおかげか視界がさえる。

奥の山がリュブリャナ城だったことに気がついた。

山頂からケーブルカーが走っている。


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雨上がりの竜の橋は悪くない。

ホステルに着いて休憩することにした。

明後日にクロアチアの首都ザグレブへ出発すべくバスチケットを9€で購入した。


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水筒の水が減っていることに気づく。

急いでスーパーマーケットを探した。

イタリアでの経験上、スーパーは20~21時には閉まってしまう。

近くの「HOFER」というスーパーは20時まで開いているようだ。

水0.49€とマスカット1kgを1.99€で買った。

 

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そして再びあのソーセージ屋へと向かう。

店員は顔を覚えてくれていた。

cvičekのワインを飲みながら彼女の話を聞く。

彼女はリュブリャナの大学で医学を勉強している。

ソーセージ屋でのバイトの話や、スロベニアの文化の話を聞いた。

スロベニアには「Medica」と言うハチミツを使った甘いお酒があるらしい。


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2時間ほどワイン片手に話をしていた。

ヨーロピアンは延々と話をしているイメージだ。

学生時代のこと、家族のこと、将来のことなどどんな些細な事でも口にする。

帰り道は街灯だけで真っ暗だ。

遅くまで開いている店はあまりない。

こうしてブラックな労働環境を無くしているのだろうか。

20時頃には店を閉める飲食店は経営的に大丈夫かと心配だ。

明日はリュブリャナを朝から堪能して、エネルギーをいっぱいもらおう。

 

本日の出費は、

ホステル宿泊費18.5€、15.68€

9€(ザグレブ行きのバス)

合計43.18€